お知らせ

★お知らせ
 【2015年カレンダーは2種類!】A4ポスタータイプ(縦)と2013年までと同様のA4冊子タイプ(横、上開き)の2タイプです。全部がツシマヤマネコの写真です。
 冊子タイプは間もなく完売です!

2012年11月4日日曜日

2013年カレンダーができました

11月になりました。
いつもならここで今月のカレンダーをご紹介するところですが・・・

あちこちでイルミネーションの点灯式があったり、年賀状の発売が始ったり、年末や来年に向けた準備が始まりましたよね。
そしてカレンダーも。

いつもご紹介しているカレンダーも2013年版ができました!
2013年も、川口誠さんが撮影した対馬のいきものたちの写真を毎月1枚ずつ使っています。
サイズはA4、開くとA3になります。
中はこんな感じです

1月はツシマヤマネコですが、2月はマナヅル、他にゲンジボタルやヤマショウビン、ヒゴタイ(植物)などが登場します。

皆さんも、対馬のいきものたちと一緒に1年をお過ごしになりませんか?
トップページ右下でもご紹介していますが、ご希望の方はメールでお問い合わせください。

2012年10月31日水曜日

10月のカレンダーその2:アムールカナヘビ

10月ももうほんのわずかで終わろうとしているところですが・・・
駆け込みで今月のカレンダー左下にいるアムールカナヘビをご紹介します。

アムールカナヘビ(学名:Takydromus amurensis)は、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目カナヘビ科クサカナヘビ属に分類されるカナヘビです。
日本では対馬にだけ分布していますが、沿海州(ロシア極東部)アムール川周辺から朝鮮半島に分布しています。
種小名 amurensis は「アムール産の」のという意味です。

環境省第4次レッドリスト(2012)では準絶滅危惧(NT:現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)になっています。

長崎県のレッドリストでは、2001年に準絶滅危惧(NT)だったものが、2011年の改定で絶滅危惧Ⅱ類(VU:絶滅の危険が増大している種)にランクアップしています。
長崎県の2001年レッドリストによると、対馬の中でも分布に偏りがあり、南部では見られないようです。

沢沿いの草むらなどを好むようですが、非常に臆病で危険を感じると俊敏な動きで穴の中などに逃げ込みむそうです。

・じゃぷれっぷ in FIELD Star :アムールカナヘビ
http://homepage3.nifty.com/japrep/lizard/kanahebi/text/amu-ru.htm

また、「カナヘビ属(Takydromus)の中では若干変わっていて、地中の穴を利用することが多く、すぐに穴に隠れる。そのような穴がある好適なハビタットが少ないので、林道開発などの影響を受けている。」のだそうです。
・東海大学札幌校舎 竹中研究室:日本のカナヘビ類
http://members3.jcom.home.ne.jp/takydromus-sp/takydromus.html


アムールカナヘビも、ツシマヤマネコと同じように大陸と陸続きの時に対馬にやってきて、海面の上昇によって対馬が島になってからも(約10万年前と言われています)、ずっとこの島で暮らしている動物です。
時々ツシマヤマネコに食べられているようですが、こうした動物たちがいるからこそ、ツシマヤマネコも生きていけるのです。
また、昆虫などのさらに小さな動物がアムールカナヘビを支えています。

ずっと対馬に生息してきた色々な動植物が(時には食べたり食べられたりしながら)、いつまでも暮らせる対馬であってほしいなぁと思います。

2012年10月27日土曜日

第7回投票結果+「ネコ」って?

第7回投票「あなたはイヌ派?ネコ派?」、9月末から受け付けていた投票は25日に締め切りました。
投票数は・・・ない・・・0です。
しかし、締め切り前日には3票入っていたのです!
どうやら何らかのエラーが発生したようです(涙)。

そのため、私の記憶に基づいて結果発表します。
直前に投票していただいた方もいたかもしれませんが、そして私の記憶がまちがっているかもしれませんが、どうぞご容赦ください。

選択肢と投票数は以下の通りです。
・イヌ派      0票
・ネコ派      2票(66.7%)
・どちらでもない 1票(33.3%)

ツシマヤマネコのブログですから、ネコ派が多いのは予想通りです。
でも、「ネコ」って何を指すのでしょう?
イエネコ?ヤマネコ?小型ネコ?(ライオン・トラなどを大型ネコ、ヤマネコ・イエネコやピューマなどを小型ネコと呼んだりします)
イヌとネコと並べて書いたので、「イヌ科」「ネコ科」と思われた方もいたかもしれませんね。

生き物の名前は、国によって呼び方が変わりますが、学術的にはそれらを統一するためにラテン語を使って命名されています。
また、似たものをまとめたグループにも名前がつけられています。
ツシマヤマネコの場合、脊椎動物の哺乳類の食肉類のネコ科のベンガルヤマネコの亜種のツシマヤマネコなどと言ったりしますが、学術的に書くと・・・
動物界 Animalia
 脊椎動物門 Chordata
  哺乳鋼 Mammalia
   食肉目 Carnivora
    ネコ科 Felidae
     ベンガルヤマネコ属 Prionailurus
      ベンガルヤマネコ Prionailurus bengalensis
       ツシマヤマネコ(アムールヤマネコ) Prionailurus bengalensis euptilurus
となります。
正確に言うと、私が使っているのはこれですが、研究者によって分け方が異なったり、それぞれのグループの名前が違っていたりします。

そのため、文部省(現 文部科学省)がこれらの用語を統一するために、「学術用語集」というのを出しています。
動物学についての最新版は、1988年丸善出版発行、文部省・日本動物学会編の「学術用語集 動物学編(贈訂版)」なのですが、この時に「目」以下の名前はそれまでに使われていた漢字の名前から、それぞれの動物群を代表する動物名のカナ書きに変える改定がされました。
そして「食肉目」は「ネコ目」とされたのです!
なので、ネコと言えば食肉類と思う方もいるかもしれません。
つまり、イヌもネコ!・・・かも?

しかし、日本哺乳類学会はこの「文部省式カタカナ目名」は混乱を招く恐れがあるなどの理由から批判的で、種名・標本検討委員会の中に目名問題検討作業部会を作り、日本語名称を提案しています。
そして、食肉目は「ネコ目」とするよりも「食肉目」のままがいい、としています。
・哺乳類の高次分類群および分類階級の日本語名称の提案について(哺乳類科学、43(2):127-134、2003)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/43/2/43_2_127/_pdf
(10/28 リンクを貼り直しました)

イヌとネコは仲間(同じ目)ですけど、イヌがネコの類(ネコ目)というのはやっぱり抵抗がありますね。