お知らせ

★お知らせ
 【2015年カレンダーは2種類!】A4ポスタータイプ(縦)と2013年までと同様のA4冊子タイプ(横、上開き)の2タイプです。全部がツシマヤマネコの写真です。
 冊子タイプは間もなく完売です!

2012年9月5日水曜日

環境省レッドリストの改定

環境省版レッドリストの最新版が公表されました。
・環境省報道発表資料:第4次レッドリストの公表について(お知らせ)

レッドリストというのは絶滅のおそれのある野生生物のリストのことで、初めて作成したのは国際自然保護連合(IUCN)で、1996年のことでした。
以来、色々な国や地域で、色々な団体がレッドリストを作成しています。
・IUCN日本委員会:IUCNレッドリスト(日本のレッドリストについても書かれています)

日本では1989年に日本自然保護協会(NACS-J)と世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が「我が国における保護上重要な植物種の現状」という植物のレッドデータブック(レッドリストに基づいて生息状況などを取りまとめた本)を発行したのが最初です。

環境省の初めてのレッドリストは、1986(S.61)年から行った調査の結果を踏まえて1991(H.3)年に発行した環境省版レッドデータブック「日本の絶滅のおそれのある野生生物-脊椎動物編」及び「日本の絶滅のおそれのある野生生物-無脊椎動物編」です。
今回公表されたのはその最新改定版で、前回の第3次レッドリスト公表からは5年ほど経っています。

レッドリストのカテゴリー(ランク)は最初の頃とは少し変わっていますが、ツシマヤマネコは当初より絶滅の恐れがもっとも高いランクに入れられています。

第3次、第4次の分け方だと、絶滅危惧ⅠA類(CR:Critically Endangered)の「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」で、個体数が極めて少ないとか減少しているとか、情報が極めて少ないとかいった判定基準に基づいています。
・環境省レッドリストカテゴリーと判定基準(2012)

今回の改定では、ニホンカワウソや九州のクマが絶滅とされたことなどが大きく取り上げられましたが、私が注目したのは第3次で情報不足(DD:Data Deficient)にされていた「ツシマクロアカコウモリ」。
第4次では「クロアカコウモリ」として絶滅危惧ⅠA類になっていました。
これはなぜだろうとTwitterでつぶやいて、前回のブログのコメント欄にご意見いただいたのですが・・・
・2012年8月26日投稿「薬かけ」

長くなってしまったのでこの続きは次回に!

2012年8月26日日曜日

薬かけ

 
 
今日は田んぼへ薬かけと、そばの種まきの準備で田ノ浜へ行きました。
私が着いたときには、もう神宮さんが薬をかけてくださった後でした。
薬かけは、エンジンの付いた機会を背負って田んぼの中を歩くので、重労働です。
どうもありがとうございました。
かけていただいた薬は、「グラシントレボン粉剤」というのでした。適用病害虫は、
いもち病、ごま葉枯病、穂枯れ、変色米、ツマグロヨコバイ、ウンカ類、カメムシ類と、薬の袋にありました。お米にはたくさんの病害虫があるのですね。
そば畑の草刈りを終えて田んぼに寄ったら、お米の穂が出ていました。お~。米だ~。とうれしくなりました。今日の薬の効果で、カメムシ米(米つぶが黒くなる)が少なければよいと思います。

葉も新しいのが出てきて、コブノメイガに喰われた跡は、あまり目立たなくなっていました。
心配するだけで、何も対策しないうちに被害が済んでしまったみたいです。
 

2012年8月24日金曜日

対馬のヒゴタイ

前回カレンダーとあわせてご紹介したヒゴタイ。
・8月のカレンダーはツシマテンとヒゴタイ(2012年8月18日)
http://240yamaneko.blogspot.jp/2012/08/8.html
・対馬植物図鑑:ヒゴタイ
http://plant.kacchell-tsushima.net/?eid=119

長崎県が2001年に作成したレッドデータブックには、絶滅危惧ⅠB類に掲載されています(2011年に改定されたレッドリストでも同様)。
日当たりのよい乾いた草原に生えるそうで、かつては九州では普通に見られたようなので、対馬でもそれなりに多かったのではないかと思うのですが、今では限られた所にしか生育していないようです。
・長崎県自然環境課/長崎の希少な野生動植物/RED DATA BOOK 2001 ながさきの希少な野生動植物 普及版(P.52)
http://www.pref.nagasaki.jp/sizen/2reddata/rdb2001/rdb2001-pub-pdf/3botany-69.pdf
・長崎県自然環境課/長崎の希少な野生動植物/維管束植物(2011年公表のレッドリスト)
http://www.pref.nagasaki.jp/sizen/2reddata/sub2.html

私が見たことがあるのは上県町井口浜近くで、2箇所ありました。

1箇所は道から少し入ったところで、草が茂った中でしたが、日当たりも風通しも良いところでした。
最初に見つけたのは15年ぐらい前で、その後しばらくは見られたのですが、数年前に見に行った時には草刈が行われた後だったようで、見つけられませんでした。
多年草なので、一度刈られてもまた生えてくるのではないかと思いますが・・・。

もう1箇所は道路脇の斜面に生えていて、こちらも数年は見られました。
車からも見える程目につきやすいところだったのですが、少し高いところにあったので、採られる事もなく残っていたのだろうと思います。
しかし、道路の拡張工事で斜面が丸ごと削られてしまい、その後は見られません。
工事の時にどこか近くに移植してくれてたら、と思うのですが、どうだったのでしょうか。
花が咲いていなければわかりにくいですし、花に気付いても希少な植物だとは分からなかったかもしれません。

こうやって多くの人が気付かないうちに色々な生き物が減っていっているのでしょう。
まずは多くの人に知ってもらうのがいいのだと思います。
あの斜面のヒゴタイは、そこにある事も工事が始まる事も知っていたんだから、あの時ちゃんと言えばよかったな、と後悔しています。