・環境省報道発表資料:第4次レッドリストの公表について(お知らせ)
レッドリストというのは絶滅のおそれのある野生生物のリストのことで、初めて作成したのは国際自然保護連合(IUCN)で、1996年のことでした。
以来、色々な国や地域で、色々な団体がレッドリストを作成しています。
・IUCN日本委員会:IUCNレッドリスト(日本のレッドリストについても書かれています)
日本では1989年に日本自然保護協会(NACS-J)と世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が「我が国における保護上重要な植物種の現状」という植物のレッドデータブック(レッドリストに基づいて生息状況などを取りまとめた本)を発行したのが最初です。
環境省の初めてのレッドリストは、1986(S.61)年から行った調査の結果を踏まえて1991(H.3)年に発行した環境省版レッドデータブック「日本の絶滅のおそれのある野生生物-脊椎動物編」及び「日本の絶滅のおそれのある野生生物-無脊椎動物編」です。
今回公表されたのはその最新改定版で、前回の第3次レッドリスト公表からは5年ほど経っています。
レッドリストのカテゴリー(ランク)は最初の頃とは少し変わっていますが、ツシマヤマネコは当初より絶滅の恐れがもっとも高いランクに入れられています。
第3次、第4次の分け方だと、絶滅危惧ⅠA類(CR:Critically Endangered)の「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」で、個体数が極めて少ないとか減少しているとか、情報が極めて少ないとかいった判定基準に基づいています。
・環境省レッドリストカテゴリーと判定基準(2012)
今回の改定では、ニホンカワウソや九州のクマが絶滅とされたことなどが大きく取り上げられましたが、私が注目したのは第3次で情報不足(DD:Data Deficient)にされていた「ツシマクロアカコウモリ」。
第4次では「クロアカコウモリ」として絶滅危惧ⅠA類になっていました。
これはなぜだろうとTwitterでつぶやいて、前回のブログのコメント欄にご意見いただいたのですが・・・
・2012年8月26日投稿「薬かけ」
長くなってしまったのでこの続きは次回に!
0 件のコメント:
コメントを投稿