お知らせ

★お知らせ
 【2015年カレンダーは2種類!】A4ポスタータイプ(縦)と2013年までと同様のA4冊子タイプ(横、上開き)の2タイプです。全部がツシマヤマネコの写真です。
 冊子タイプは間もなく完売です!

2012年9月30日日曜日

投票再開!第7回投票受付中

しばらく休止しておりました投票を再開しました!
今回の質問は「あなたはイヌ派?ネコ派?」です。

10/25までの受付です。
どうぞお気軽にポチっとしてください(笑)

2012年9月21日金曜日

9月のカヤネズミ

少しずつ涼しくなってきました。

9月のカレンダーですが、風景だけではなく、左下にはススキと一緒にカヤネズミがいます。

カヤネズミ(学名 Micromys minutusは日本で一番小さなネズミです。
(世界最小のネズミはアフリカ南部に生息するコビトハツカネズミ Mus minutoides だそうです)
日本では本州(太平洋側は福島県以南、日本海側は石川県以南)、四国、九州(対馬も)、隠岐や淡路といった島にも生息しているそうです。

皆さんはススキやチガヤなどの中に葉っぱが丸まったものを見かけた事はありませんか?
鳥の巣だと思っているものでもカヤネズミの巣かもしれません。

カヤネズミの繁殖期は関東だと夏、九州などでは春(~初夏)と秋(~初冬)の2回あるのだそうですが、この時にススキなどの葉を使って繁殖用の巣を作り、この中で出産・子育てをします。
1回の繁殖期に複数回出産し、1回の出産で5頭前後の子を産むそうです。
・神奈川県立生命の星・地球博物館 自然科学のとびら10巻4号:最小のネズミ「カヤネズミ」
http://nh.kanagawa-museum.jp/tobira/10-4/yamaguchi.html
・東京ズーネット うごく!動物図鑑:カヤネズミの巣作り(動画)
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0302_03/index.html
・NHK for School:カヤネズミの巣作り(動画)
http://cgi2.nhk.or.jp/school/search/freeword.cgi?kw=%E3%82%AB%E3%83%A4%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%81%AE%E5%B7%A3%E4%BD%9C%E3%82%8A&cat=c

この時期のカヤネズミは子育て中で、巣には触れず、遠くから優しく見守って下さい と、全国カヤネズミ・ネットワーク(カヤネット)が呼びかけています。
このHPにはカヤネズミの色々な情報が掲載されていますし、営巣の情報も集めているので、巣を見かけた方は報告してはいかがでしょうか。
・全国カヤネズミ・ネットワーク
http://kayanet-japan.com/

2012年9月18日火曜日

今日の米

 昨日は台風16号が対馬の近くを通って行きました。通り過ぎた後も風が強く、台風の大きさを感じました。台風なのでハウスや田んぼを心配しながらも、昨日は一日休めました。
 今日は、中山のハウスへの道の途中には木が倒れていたり、スギ、ヒノキの枝や葉もたくさん落ちていました。
そしてハウスはビニールが破れていました…。入口近くが2~3メートル位ですが…。
中のインゲンは無事でした(ミニトマトは終わり、今はビックリジャンボというインゲンを作ってます)

 中山の後は神宮さんの手伝いで田ノ浜へ行きました。帰りに自分のお米を見てきました。
台風のせいか、はしの一列が倒れていたので起こしました。

田んぼの中、所どころにノギが黒っぽいの(赤米か黒米?)や、他より背が高く、穂の色づき具合がちがうの(もち米?)がありました。種もみの時から混ざってて、お米と一緒に植えてしまったみたいです。
 
もったいないですが、切って田んぼの外に出しました。自分や家族が食べるだけなら少しくらい混ざっていてもいいですが(混ざってるほうがおいしいかも)、人に売るにはよくないですよね。 
 
 
台風やその前の秋雨で、田んぼには水がまだたくさんあります。水はもうなくていいので、排水口から出しました。水の中でオオミズバコが咲いていました。これは抜かずに残しました。オオミズバコが咲いているのを見ると、(今年もこの田んぼ大丈夫か~。咲いてくれてよかった~)と思います
 
 
 
 
 

2012年9月15日土曜日

9月のカレンダー

今日9月15日は「ひじきの日」だそうです。
制定したのは三重県ひじき協同組合だそうですが、ひじきなら対馬も負けてないですよね!
・日本ひじき協議会:ひじきの日
http://www.hijiki.org/html/content07.htm

さて、秋になると少しずつ空気が澄んで、風もさわやかになってきますよね。
9月のカレンダーは、そんな風が感じられるような1枚です。
(大型の台風16号が対馬方面に進んでいるところなので、さわやかな風とか言っていられる状況でもないですが・・・)

もう2013年のカレンダーが発売されているようですね。
川口さんのカレンダー情報を入手したら、こちらでお知らせします!

2012年9月13日木曜日

環境省レッドリストとツシマクロアカコウモリ

前回↓から少々日が経ってしまいましたが、続きです。
・2012年9月5日投稿「環境省レッドリストの改定」
http://240yamaneko.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

今回の改定で私が注目したのは「ツシマクロアカコウモリ」でした。
第3次で情報不足(DD:Data Deficient)にされていたのが、第4次では「クロアカコウモリ」として絶滅危惧ⅠA類になっていたからです。

理由は2つ。
1)ツシマクロアカコウモリの「ツシマ」がなくなっている事:対馬固有ではない?
2)情報不足としていたものが絶滅危惧ⅠA類になっている事:新しい情報が得られた?

東海大出版会から出ている「日本の哺乳類」(監修:阿部永、1994年発行)の改定版(2005年発行)では、クロアカコウモリ Myotis formosus として以下のように書かれています。
・日本では対馬だけから知られ、まだ10頭以下の採集記録しかない。
・朝鮮半島産とともに、他地域とは異なる亜種ツシマクロアカコウモリ(M. f. tsuensis)と考える研究者もいる。
・環境省のレッドリストでDDとされているが、これは日本で唯一の採取記録のある対馬での発見場所やその状態から、そこでの繁殖が疑われているからである。したがって、朝鮮半島より対馬に時々迷って帰来する、いわゆる「迷蝠」だとする意見もある。

どうやら1)については、「対馬のクロアカコウモリ」という亜種があるという説は一般的ではないようです。
(そしてこの亜種とする説でも、「対馬の」とは言っても朝鮮半島とは同じ亜種で、対馬固有ではないということですね。)

2)についてですが、2007年に「哺乳類科学」(哺乳類学会の和文誌)に「対馬のコウモリ類」(河合久仁子ら)という報告が出ており、2006年に上対馬町と厳原町のそれぞれで雌雄1組の計4個体を確認したそうです。
これにより、「現在でも対馬に生息している可能性が高まった」が「生息している個体は少ないと言えるだろう」としています。
この情報を元にDDから絶滅危惧ⅠA類になったのではないかと思います。

環境省は今回公表した第4次レッドリストに基づいて、改定版レッドデータブックを2014(平成26) 年に発行予定とのことですので、詳細はここに書かれるのでしょう。
早く出てほしいですね。

ちなみに小型のコウモリ類は洞窟をねぐらとして利用するものも多いのですが、クロアカコウモリは森林(樹洞、樹冠、樹皮下など)を利用している可能性が高いそうです。
森の中でコウモリが飛んでいたら、クロアカコウモリかもしれませんよ。
・NHK ダーウィンがきた!:第55回「黄金コウモリ大発見」(韓国のクロアカコウモリ)
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program055.html

2012年9月5日水曜日

環境省レッドリストの改定

環境省版レッドリストの最新版が公表されました。
・環境省報道発表資料:第4次レッドリストの公表について(お知らせ)

レッドリストというのは絶滅のおそれのある野生生物のリストのことで、初めて作成したのは国際自然保護連合(IUCN)で、1996年のことでした。
以来、色々な国や地域で、色々な団体がレッドリストを作成しています。
・IUCN日本委員会:IUCNレッドリスト(日本のレッドリストについても書かれています)

日本では1989年に日本自然保護協会(NACS-J)と世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が「我が国における保護上重要な植物種の現状」という植物のレッドデータブック(レッドリストに基づいて生息状況などを取りまとめた本)を発行したのが最初です。

環境省の初めてのレッドリストは、1986(S.61)年から行った調査の結果を踏まえて1991(H.3)年に発行した環境省版レッドデータブック「日本の絶滅のおそれのある野生生物-脊椎動物編」及び「日本の絶滅のおそれのある野生生物-無脊椎動物編」です。
今回公表されたのはその最新改定版で、前回の第3次レッドリスト公表からは5年ほど経っています。

レッドリストのカテゴリー(ランク)は最初の頃とは少し変わっていますが、ツシマヤマネコは当初より絶滅の恐れがもっとも高いランクに入れられています。

第3次、第4次の分け方だと、絶滅危惧ⅠA類(CR:Critically Endangered)の「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」で、個体数が極めて少ないとか減少しているとか、情報が極めて少ないとかいった判定基準に基づいています。
・環境省レッドリストカテゴリーと判定基準(2012)

今回の改定では、ニホンカワウソや九州のクマが絶滅とされたことなどが大きく取り上げられましたが、私が注目したのは第3次で情報不足(DD:Data Deficient)にされていた「ツシマクロアカコウモリ」。
第4次では「クロアカコウモリ」として絶滅危惧ⅠA類になっていました。
これはなぜだろうとTwitterでつぶやいて、前回のブログのコメント欄にご意見いただいたのですが・・・
・2012年8月26日投稿「薬かけ」

長くなってしまったのでこの続きは次回に!