お知らせ

★お知らせ
 【2015年カレンダーは2種類!】A4ポスタータイプ(縦)と2013年までと同様のA4冊子タイプ(横、上開き)の2タイプです。全部がツシマヤマネコの写真です。
 冊子タイプは間もなく完売です!

2013年2月26日火曜日

【投票】第11回結果発表

25日に投票受付を終了しましたので、その結果発表です。

第11回投票への質問は「対馬野生生物保護センターに行った事はありますか?」でした。

まず、投票数ですが、今回は5票です!
選択肢と結果は・・・

・何度かある 2票(40%)
・1回ある   0票
・ない      3票(60%)

2つに分かれましたね。
何度かあるとお答えになった方は、対馬の方でしょうか。

ただ、対馬の方でも南の方からだと少し遠いので、なかなか行く機会はないかもしれません。
でも、現在連続でご紹介しているとおり、生きているツシマヤマネコやネズミなどが見られますし、自然関係の本もたくさんありますから、動物園や図書館に行くような感覚で出かけてもいいのではないでしょうか。
2010年4月にリニューアルしていますので、それから行った事のない方は一度行ってみてください。

対馬にまだ行った事のない方は、是非対馬旅行の計画を、そしてご旅程にここへ行くのも加える事をお勧めします!
・長崎観光ポータルサイト ながさき旅ネット:環境省対馬野生生物保護センター
http://www.nagasaki-tabinet.com/guide/870/

さて、引き続き実施する第12回投票ですが、質問は「ツシマヤマネコを見た事がありますか?」です。
これ、1年前に実施した第2回投票と同じ質問です。
1年経ってどうなったか、楽しみにしてますので、是非ご投票ください。

2013年2月24日日曜日

対馬野生生物保護センターへ行ってきました-その3

前回は展示室のツシマヤマネコを紹介しているコーナーまでご紹介しました。
・2012年2月21日:対馬野生生物保護センターへ行ってきました-その2
http://240yamaneko.blogspot.jp/2013/02/2_21.html

その先にあるのが「ツシマヤマネコに会いにいこう!」です。
扉の先にはまず、ツシマヤマネコにストレスをかけないように、「守って欲しい4つの約束 観察にあたってのお願い」が書かれています。
驚かせないようにすればいいそうで、フラッシュを使わなければ撮影をすることもできます。
そこから薄暗い通路があり、その先にツシマヤマネコがいるのです。
今公開しているツシマヤマネコは三代目。
2008年6月から公開されている「福馬(ふくま)」くんです。2004年に福岡市動物園で産まれたそうで、福岡と対馬から1文字ずつとって名付けられたとか。
名前は代々、公開時に来館者からの募集して決めているそうです。
初代も二代目も、ネコ免疫不全ウィルス(FIV:ヒトでいうところのエイズフィルス)に感染し、野外に戻す事はできないということで飼育される事になった個体でした。
福馬くんは健康だそうです。

ヤマネコが飼育されているのは屋外の飼育場。
なかなかいいモデルさんになってくれました。
横にはその日の体重や、どんな餌を与えているか、福馬くん以外に飼育しいる個体の数などの情報も書かれていました。
ちなみにこの日の福馬くんは5.71kgで、保護個体は5個体飼育されているとのことでした。

動くツシマヤマネコの様子を見たら、野外で見かけたときにすぐわかるようになるかもしれませんよ。

その4では展示室の続きをご紹介します♪

2013年2月21日木曜日

対馬野生生物保護センターへ行ってきました-その2

前回に引き続き、対馬野生生物保護センターをご紹介します。
・2012年2月18日「対馬野生生物保護センターへ行ってきました-その1」
http://240yamaneko.blogspot.jp/2013/02/1.html

これが展示室に入ったところ、正面です。

模型を見ると、対馬がどれだけ山だらけなのか、その間にどれだけ道があるのかがわかりますね。
いくつか旗みたいなものが立っています。

飛び出し注意の看板のあるところ?
よく見ると、その中に交通事故発生地点や死体収容地点がありました。
今年度は交通事故の発生件数がこれまでの2倍以上になっていて、交通事故非常事態宣言も出されています。
事故は夕方から明け方、つまり夜に起きているそうなので、夜間の運転ではどうぞご注意ください。
もし轢いてしまったり、轢かれた個体を見つけたら、対馬野生生物保護センターへ連絡してくださいね。

その先にあるのが剥製のケースで、真ん中にあるのが対馬の食肉目たち。
下にはツシマテンが2体。左が冬毛、右が夏毛。
中段(右側)にあるのがチョウセンイタチ。この大きさだとオスじゃないかと思うんですが、書かれてませんでした。
そして最上段がツシマヤマネコ。

一番右側には、この時期佐護の田んぼにやってくるナベヅルもいました。
剥製は生きている個体とは少し違っていたりしますが、本物を近くでゆっくり見られるというのはいいですよね。
性別だけでなく、採集(捕獲)した日にちや場所も書かれていなかったのはちょっと残念でした。

左手に周るとツシマヤマネコの紹介をしているコーナーがあります。
イエネコとの違いやツシマヤマネコの1年のくらしが説明されていたり、鳴き声が聞けたり。
その反対には小さな鳥のはく製や、蛇やネズミなどの骨格標本がありました。
さらに、ツシマヤマネコの骨格を組み立てるコーナーも!

その先に生きているツシマヤマネコがいます。
次回はそのご紹介をします♪

2013年2月18日月曜日

対馬野生生物保護センターに行ってきました-その1

先日、上県町佐護の対馬野生生物保護センターに行ってきました。
たくさん写真を撮ってきましたので、何度かに分けてご紹介します。

佐護湊集落の奥から車で5分ほど坂を上ると、棹崎公園があり、対馬野生生物保護センターはその中にあります。
(一般の駐車場はこの建物の少し手前にあります)
・よかとこBY・写真満載九州観光:棹崎公園
http://www.yado.co.jp/kankou/nagasaki/tushima/saozakik/saozakik.htm
・対馬野生生物保護センター
http://kyushu.env.go.jp/twcc/index.htm
入り口近くにある説明文によると、「対馬野生生物保護センター(環境省対馬自然保護官事務所を含みます)は、ツシマヤマネコなど絶滅のおそれのある野生生物保護の拠点施設として、平成9年に開設されました」。
ツシマヤマネコの「保護増殖事業を進めるための保護行政や調査研究、普及啓発活動、その他救護された野生動物の飼育・野生復帰などに取り組んで」いるそうです。
建物に入ると、まず左手に受付(?)があり、ここで記帳します。
来館者の人数やどこから来たのかなどの統計を取っているそうですよ。
冬は来館者が少ないのだそうで、この日も到着時にはほかのお客さんはなく、独占です(笑)。
正面では、つしまるくん(♂)とつばきちゃん(♀)の顔だしボードがお出迎え。
2階は環境省の事務所になっているそうです(関係者以外は入れません)。
右手の奥に展示室があります。
その手前、左手はレクチャールームがあり、ヤマネコ教室や写真展、ポスター展などが開かれたりするそうです。
レクチャールームの正面は、まきストーブのある休憩スペースがありました。
この日も寒かったので、一旦ストーブで暖まって、いざ展示スペースへ!

ですが、今日はここまで。
この先は次回お伝えします♪

2013年2月5日火曜日

2月のカレンダー

2月のカレンダーをご紹介します。
今月の写真はマナヅルです。
マナヅル(ツル目ツル科、学名:Grus vipio)は漢字で書くと真鶴(または真名鶴)、本当のツルという意味なのでしょうか?
英名はWhite-naped crane、うなじが白いツルという意味です。
全長が1.2m、羽を広げると2mにもなる大型の鳥です。

中国やロシアで繁殖し、日本には秋になるとやって来て、冬を越したら春にまた大陸に戻っていきます。
日本での最大の越冬地は鹿児島県の出水ですが、山口県周南市などでも越冬しているようです。
日本以外でも越冬していますが、出水で越冬するのは全個体数の半数に及ぶそうです。
しかし、同じ場所に集中していると、病気が蔓延した場合に一気に個体数が減少してしまうおそれがあるため、越冬地を分散させる取り組みが行われています。
・日本野鳥の会:ナベヅル・マナヅル分散プロジェクト
http://www.wbsj.org/nature/kisyou/crane/index.html

マナヅルは環境省や長崎県のレッドリストでは、どちらも「絶滅危惧Ⅱ類(VU:Vulnerable)」に挙げられています。
しかし、渡り鳥ですから国内だけでの取り組みでは不十分です。
中国とは「日中渡り鳥保護協定」、ロシアとは「日露渡り鳥保護条約」が結ばれていて、マナヅルやナベヅルだけでなく、オオワシやコハクチョウなど、多くの種が対象になっています。
そのほか、ワシントン条約(正式名称:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)では、商業目的の国際取引を禁止する対象種のリストである附属書Ⅰに掲載されています。
・EICネット 環境用語集:日中渡り鳥保護協定
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2056
・EICネット環境用語集:日ソ渡り鳥保護条約
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2055

対馬では、大陸とこれらの越冬地との往復の際に羽休めをする個体が見られます。
特に上県町佐護平野は有名です。
たくさんのマナヅルが一夜を過ごし、飛び立つ様子を見てみませんか?できればその目で!
・長崎新聞HP 2009年2月24日の長崎のニュース:【動画】北帰行のマナヅル一休み 対馬・佐護で280羽
http://www.nagasaki-np.co.jp/douga/20090223/07.shtml

その他、対馬の野鳥については↓をごらんください(関連サイトのリンクもあります)。
・対馬観光物産協会 対馬の自然:対馬の野鳥
http://www.tsushima-net.org/nature/bird.php