駆け込みで今月のカレンダー左下にいるアムールカナヘビをご紹介します。
アムールカナヘビ(学名:Takydromus amurensis)は、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目カナヘビ科クサ
日本では対馬にだけ分布していますが、沿海州(ロシア極東部)アムール川周辺から朝鮮半島に分布しています。
種小名 amurensis は「アムール産の」のという意味です。
環境省第4次レッドリスト(2012)では準絶滅危惧(NT:現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件
長崎県のレッドリストでは、2001年に準絶滅危惧(NT)だったものが、2011年の改定で絶滅危惧Ⅱ類(VU:絶滅の危険が増大している種)にランクアップしています。
長崎県の2001年レッドリストによると、対馬の中でも分布に偏りがあり、南部では見られないようです。
沢沿いの草むらなどを好むようですが、非常
・じゃぷれっぷ in FIELD Star :アムールカナヘビ
http://homepage3.nifty.com/jap
また、「カナヘビ属(Takydromus)の中では若干変わっていて、
・東海大学札幌校舎 竹中研究室:日本のカナヘビ類
http://members3.jcom.home.ne.j
アムールカナヘビも、ツシマヤマネコと同じように大陸と陸続きの時に対馬にやってきて、海面の上昇によって対馬が島になってからも(約10万年前と言われています)、ずっとこの島で暮らしている動物です。
時々ツシマヤマネコに食べられているようですが、こうした動物たちがいるからこそ、ツシマヤマネコも生きていけるのです。
また、昆虫などのさらに小さな動物がアムールカナヘビを支えています。
ずっと対馬に生息してきた色々な動植物が(時には食べたり食べられたりしながら)、いつまでも暮らせる対馬であってほしいなぁと思います。