お知らせ

★お知らせ
 【2015年カレンダーは2種類!】A4ポスタータイプ(縦)と2013年までと同様のA4冊子タイプ(横、上開き)の2タイプです。全部がツシマヤマネコの写真です。
 冊子タイプは間もなく完売です!

2012年8月26日日曜日

薬かけ

 
 
今日は田んぼへ薬かけと、そばの種まきの準備で田ノ浜へ行きました。
私が着いたときには、もう神宮さんが薬をかけてくださった後でした。
薬かけは、エンジンの付いた機会を背負って田んぼの中を歩くので、重労働です。
どうもありがとうございました。
かけていただいた薬は、「グラシントレボン粉剤」というのでした。適用病害虫は、
いもち病、ごま葉枯病、穂枯れ、変色米、ツマグロヨコバイ、ウンカ類、カメムシ類と、薬の袋にありました。お米にはたくさんの病害虫があるのですね。
そば畑の草刈りを終えて田んぼに寄ったら、お米の穂が出ていました。お~。米だ~。とうれしくなりました。今日の薬の効果で、カメムシ米(米つぶが黒くなる)が少なければよいと思います。

葉も新しいのが出てきて、コブノメイガに喰われた跡は、あまり目立たなくなっていました。
心配するだけで、何も対策しないうちに被害が済んでしまったみたいです。
 

2012年8月24日金曜日

対馬のヒゴタイ

前回カレンダーとあわせてご紹介したヒゴタイ。
・8月のカレンダーはツシマテンとヒゴタイ(2012年8月18日)
http://240yamaneko.blogspot.jp/2012/08/8.html
・対馬植物図鑑:ヒゴタイ
http://plant.kacchell-tsushima.net/?eid=119

長崎県が2001年に作成したレッドデータブックには、絶滅危惧ⅠB類に掲載されています(2011年に改定されたレッドリストでも同様)。
日当たりのよい乾いた草原に生えるそうで、かつては九州では普通に見られたようなので、対馬でもそれなりに多かったのではないかと思うのですが、今では限られた所にしか生育していないようです。
・長崎県自然環境課/長崎の希少な野生動植物/RED DATA BOOK 2001 ながさきの希少な野生動植物 普及版(P.52)
http://www.pref.nagasaki.jp/sizen/2reddata/rdb2001/rdb2001-pub-pdf/3botany-69.pdf
・長崎県自然環境課/長崎の希少な野生動植物/維管束植物(2011年公表のレッドリスト)
http://www.pref.nagasaki.jp/sizen/2reddata/sub2.html

私が見たことがあるのは上県町井口浜近くで、2箇所ありました。

1箇所は道から少し入ったところで、草が茂った中でしたが、日当たりも風通しも良いところでした。
最初に見つけたのは15年ぐらい前で、その後しばらくは見られたのですが、数年前に見に行った時には草刈が行われた後だったようで、見つけられませんでした。
多年草なので、一度刈られてもまた生えてくるのではないかと思いますが・・・。

もう1箇所は道路脇の斜面に生えていて、こちらも数年は見られました。
車からも見える程目につきやすいところだったのですが、少し高いところにあったので、採られる事もなく残っていたのだろうと思います。
しかし、道路の拡張工事で斜面が丸ごと削られてしまい、その後は見られません。
工事の時にどこか近くに移植してくれてたら、と思うのですが、どうだったのでしょうか。
花が咲いていなければわかりにくいですし、花に気付いても希少な植物だとは分からなかったかもしれません。

こうやって多くの人が気付かないうちに色々な生き物が減っていっているのでしょう。
まずは多くの人に知ってもらうのがいいのだと思います。
あの斜面のヒゴタイは、そこにある事も工事が始まる事も知っていたんだから、あの時ちゃんと言えばよかったな、と後悔しています。

2012年8月18日土曜日

8月のカレンダーはツシマテンとヒゴタイ

もう半分以上過ぎてしまいましたが・・・8月のカレンダーをご紹介します。

今月はツシマテンです。
かわいらしい顔つきで、もしかしたらまだ小さいのかもしれません。

左下にあるのはヒゴタイです。
ヒゴタイ(学名Echinops setifer)はキク科の多年草植物で、花は8~9月にかけ咲きます。

朝朝鮮半島の南部から、西日本に分布しています。
以前は九州では普通にみられたそうですが、むやみに採取されたことで野生種は少なくなり、環境省が2007(H.19)年に公表したレッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類(VU)にあげられています。

江戸時代からよく栽培されていたそうで、九州ではお盆にお供えするお花にもよく使われるとか。
ちなみにヒゴタイの名前は「平行帯(ひんこうたい)」とか「平江帯」いうのが元らしいのですが、よくわかっていないようです。

熊本県産山村にはヒゴタイ公園というのがあるそうですよ。
・産山村 観光情報/景勝スポット:ヒゴタイ公園
http://www.ubuyama-v.jp/2005/10/18-164253.html

ツシマテンについては7月のカレンダー紹介でも書いたので、こちらもご覧ください。
・7月のツシマテン(2012年7月9日)
http://240yamaneko.blogspot.jp/2012/07/7_09.html


2012年8月12日日曜日

コブノメイガ

松本さんの投稿に出てきた「コブノメイガ」、気になったので調べてみました。

チョウ目ツトガ科ノメイガ亜科で学名はCnaphalocrocis medinalis
ちなみにチョウ目ですが、以前は鱗翅目(りんしもく)と呼ばれていたものです。
同様に直翅(ちょくし)目はバッタ目、蜻蛉(せいれい)目はトンボ目などと呼ばれるようになっています。

さて、このコブノメイガ、日本全国で見られるようなのですが、10度以下になると死滅するため九州以北での越冬は不可能で、中国南部から毎年梅雨時期に飛来して、水田で数世代増殖するそうです。
・みんなの農業広場:営農相談コーナー
http://www.jeinou.com/consultation/qa/rice_farming/2011/06/28/153300.html

そのためかコブノメイガが発生する頻度は西日本各地、北陸、東北の日本海側で高く、九州地方の被害が多いのだそうです。
松本さんの話では、年によって発生する量にかなりの違いがあるようです。

調べていくと、色々な県で病害虫防除のための情報をたくさん出しているのがわかりました。
長崎県だと病害虫防除所というのがあるのだそうです。
・長崎県病害虫防除所:平成24年度病害虫発生予報第4報(平成24年7月18日)
http://www.jppn.ne.jp/nagasaki/pdf/24yoho/24yoho04.pdf
・長崎県病害虫防除所:平成24年度病害虫発生予察防除情報第9号(平成24年7月18日)
http://www.jppn.ne.jp/nagasaki/pdf/24bojo/24bojo09.pdf
・佐賀県営農支援情報、病害虫診断支援-水稲 全体症状と防除対策:コブノメイガ
http://www.pref.saga.lg.jp/sy-contents/shigoto/nogyo/nougyoushikensenta/kenkyu/nouse/by/by2.php?sa=ine&bg=kob

コブノメイガだけでなく、たくさんの情報が出ていました。
こういった中から目的の情報を探すのは結構大変のような気がします。
こういう情報は、どのぐらい農家の方々に届いているのでしょう?

対馬の蛾についてはこちらにまとまっていますので、興味のある方はこちらをご覧ください。
・WEB図鑑 対馬の蛾類
http://yohbo.main.jp/moth_zukan/moth_zukan.html

2012年8月4日土曜日

水入れ

昨日の午後と今日の午前、トマトの収穫の合間に、田んぼに水を入れて来ました。
田んぼを見たら、半分くらいが枯れたような色になっていました。コブノメイガの幼虫に食べられた跡でした。

細長い葉の左右をくっつけて、中に幼虫が入っていました。


田んぼに水を入れながら、幼虫捕りをしてみましたが、葉がしっかり閉じてあって開けずらく、
開けると幼虫がぴちぴちくねくねして、田んぼの中に落ちてしまい、なかなか捕まえられませんでした。田んぼ全体にいて、手取りは無理でした。

田んぼは地面がひび割れるほどに乾いていました。そのせいで枯れてはいませんでしたが、生育にはよくなっかたです。この先、雨もあまり降らいようなので、もっとまめに田んぼに行かなければ。ごめんよ、お米さん。と思いました。