この時期の対馬と言えば・・・真っ先に思いつくのは「ヒトツバタゴ」と「バードウォッチング」。
ヒトツバタゴ(学名:Chionanthus retusa Lindl. et Paxton)はモクセイ科の雌雄異株の落葉高木で、一つ葉のタゴ(トネリコ)というのがその名の由来となっています。
(トネリコは普通複葉なのだそうです)
中国や台湾、朝鮮半島に分布しているそうですが、日本では岐阜県・愛知県・長野県の一部(木曽川や土岐川の流域など)と対馬の北端のみに自生しているそうです。
ヒトツバタゴの自生地は天然記念物に指定されているものも多く、国指定には3つがあります。
1)ヒトツバタゴ自生地(愛知県犬山市、瑞浪市、恵那市、中津川市):1923(大正12)年指定
2)鰐浦ヒトツバタゴ自生地(対馬市上対馬町鰐浦):1928(昭和3)年指定
3)白山神社のハナノキおよびヒトツバタゴ(岐阜県土岐市):1943(昭和18)年指定
鰐浦のヒトツバタゴは例年この連休の頃に開花するため、島外からも多くの観光客が訪れます。
東京や大阪からヒトツバタゴの花を見るための観光ツアーもあるようです。
また、鰐浦では毎年「ひとつばたご祭り」が開催されており、今年は5月5日。
・対馬観光物産協会ブログ
http://blog.tsushima-net.org/?eid=868
学名は「雪のように白い花」という意味だそうです。
また、鰐浦では満開になると海を照らすようだということで「うみてらし」と言われるそうです。
「なんじゃもんじゃ」という別名もあるようですが、ヒトツバタゴ以外でもそう呼ばれる木があります。
連休前はまだあまり咲いていないようでしたが・・・暖かい日が続いていますし、お祭りと見頃が重なるといいですね。
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4月27日(金)撮影 |
ヒトツバタゴは自生地でなくても、植物園や公園など色々なところに植栽されているそうですから、お近くのヒトツバタゴを探してみてはいかがでしょうか。